‘記憶‘をテーマにしたSF映画。舞台はロシア。監督は、自分も好きなソクーロフ映画「太陽」のメイキング監督として携わった井上雅貴監督。
ほぼほぼ三人で撮影したといわれるこの映画、とてもそんな風にはみえない作品。
ハリウッドと日本の映画祭で長編グランプリを獲得した今回の作品はロシアのヤロスラブリという場所で撮影されたらしいですが、いわゆる過去の遺産(ソ連時代の建物など)が多く残る街で惑星ソラリスや西ドイツ系の映画の雰囲気を随所に感じる自分的素敵感溢れる街。一度観光で訪れてみたい。
ロシアという国含め基本的に寒い国というのは色味が淡い青や灰のイメージが強いですが、今回の映画も最低限の機材で撮影したとはとても思えない出来栄えで。
身の回りの限りあるものや時間であっても最高の作品を作り上げるスピリッツには自分の理想としているものでもあったので強く感銘をうけました。
映画の内容もとても2週間で書き上げた内容とは思えないシナリオで機材や編集の目線からというところから組み立てていったというのも面白い作り方だなと。時間かければよいわけでもないんだと。。
内容については説明が難しいのとネタバレは一応しない方が良いと思うので詳しくは語らず、今回は制作するにあたってのエピソードがとても面白い作品でした。
日本映画でロシアの映画というのが新しくこれからそういう作品をたくさん観たいのとロシア熱が再燃し始めました。
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飯倉
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